2008年3月30日 (日)

雅叙園でパーティ

Sany0677 3月はパーティの季節です。千と千尋のモデルになったっと言われている目黒の雅叙園でハーティ。ここはワビ・サビの日本文化とはかけ離れた派手な和風の装飾で有名なところです。その和室でのパーティを期待していったのですが、残念ながら洋室でした。でも廊下やトイレなどいたるところに装飾があり異次元の文化を満喫できました。Sany0675

バイキング型式だったので、比較的リーズナブルな費用に収まりましたが、一瞬で食事が無くなってしまいました......

Sany0679_2 いつか、ごてごての装飾ある和室で宴会がしたいな。

| | コメント (0)

2007年8月 8日 (水)

夏を走る:奥多摩(3)東山魁夷

Sany0466 朝もやに包まれて森の表面がふわふわ。色が光の方向によって変っていて、木々の繰り返しにより、模様の繰り返しになっている。東山魁夷の絵「緑響く」・「山峡雨晴」の世界そっくり。こんなところが現実にあったとは。画家の目は「模倣」。Sany0464

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月29日 (木)

六義園 :しだれ桜満開

Sany0019 六義園のしだれ桜が満開というニュースを聞いて、早速、見物に行ってきた。昨年はちょっと遅れて見に行ったので殆ど散っていた。必ず見ようと今年はちょっと力が入っていた。http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031.html

午後6時ごろ到着したが、沢山の人出。入場切符を買うまでに10分ぐらい並んだ。天候は、曇り。気温は暑くもなく、寒くもなく、絶好の花見日和。

この六義園は、リクギエンと読む。徳川綱吉の時代に柳沢吉保が作った庭園で、明治には荒れ果てていたのを三菱財閥が入手。その後、東京市(都)に寄付したもの。現在、東京都の庭園公園として管理されている。

この桜は、「東京一のしだれ桜」と言われ大変有名。花の季節は、夜ライトアップされ20時30分まで入場できる(入場料300円)。サラリーマンでも会社後に行っても楽しめる。ぜひ行ってみては。

ここは公園なので宴会はできない。近くで宴会をしようとするとどこも満員。やっと、JR駒込駅前の「思い川」という寿司屋で宴会。この店は三浦哲郎の小説「忍ぶ川」のモデルになったところという。この店、天ぷらやとんかつもやっているんですね。刺身・にぎり徳上の他にこれらも注文した。さすがに日本酒一升ボトルは高ったので焼酎ボトルになってしまいまったが。(話題が「花」から食べ物へどんどん移っていっている)。Sany0039

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年3月 1日 (木)

山の上ホテル

Sany0332山の上ホテルの地下の中華レストランで業界の会合。お酒(紹興酒)がおいしい。8年ものと15年ものを飲み比べた、後者は軽い。
山の上ホテル(http://www.yamanoue-hotel.co.jp/)は、御茶ノ水にある。神保町から見れば、坂を上がっていくので確かに「山の上」にある。建物はアールデコ。<写真の看板は、神保町から上っていく入り口にある> 内装は、http://www.yamanoue-hotel.co.jp/hs/story.html に詳しい。
文豪が定宿に使ったそうで「文化人のホテル」との言われている。彼らが長く宿泊できたという意味では高くなかったに違いない。
最近は伝統があるということで、結構レストランが高額。会合の幹事に愚痴られてしまったSany0331

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月23日 (火)

旧古河邸(4):日本庭園

Sany0300 小川治兵衛(1860-1933)が設計したで庭園。でかい灯篭が特徴だが、池を中心。茶室もある。地形が平坦でないのを生かしている。
池の近くに行くと、寒いのに鯉が、寄ってくる。餌をくれると思うのだろう。足音が聞こえる?
この庭園は、バラともみじが綺麗ということなので、そのころ是非きてみたい。Sany0305_1 <右下:夕日が隣のビルに反射して池が赤くなっている>

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月22日 (月)

古河邸(3):洋庭園

Sany0279 古河邸には、和庭園と洋庭園がある。
建物の前面に庭という配置は大邸宅に共通で大名邸つくり?
この西洋庭園は、一段低い。さらに、バラと迷路の組み合わせ。
このへんが、ベルサイユ宮殿の庭園を模しているのかな。
名物は、バラ羊羹Sany0291

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月20日 (土)

旧古河邸(2):サンルーム

Sany0269_1 庶民のサンルームは、本体との連続性が悪く、サッシを本体につなげただけの、洗濯物干し場のようなつくりになっているのが多い。
旧古河邸のサンルームは本格的。どのへんが違うか見てみよう。
(1) 窓の作り:目線の位置には壁がなく、ガラスが多い。これは当然か
(2) サンルームは、一目でそうだとわかる。
・部屋は、8角形のうちの5辺。ただの四角い部屋ではない。
・サンルーム独自の屋根
(3)サンルームの全体は、外付けという感じだが、本体側の壁は「内装」になっている。本体側からサンルームへのドアもあるが、外へのドアでもないし、内部のドアでもない。<写真下>
(4) サンルームにも外壁がある(本体のレンガではなく、デザイン壁。内側の壁のデザインとあわせてある。
(5) サンルームは床が装飾タイル。床が建物内部とチョット下がっているが地面より上。
Sany0282(6) 外には蘇鉄が植わって南国の雰囲気を演出。
こう見てみると、内側の部屋とも、外側とも違う、中間的な部屋として、結構凝って考えられていたことが分かる。

当時、流行だったのかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月19日 (金)

旧古河邸

Sany0277旧古河邸に行った<写真>。現在、公園として東京都が管理している。「古河」というのは、何あろう足尾銅山で有名な古河財閥の「古河」。大正6年(1917年)に出来たもので、鹿鳴館やニコライ堂を作ったジョサイア コンドルが作ったもの。
この建物は、煉瓦造り2階立建て、天然スレート葺で、前面、一段下がったところに、バラを中心とした西洋庭園とさらに下がったところに日本庭園がある。

<家>
メインは2つの塔とその間。その西側にも建物が続いている。サンルームもある.写真でとると、煉瓦が黒いので、見栄えが今一だが、実物は落ち着いた感じ。(建売で人気のデザイン?のよう)
「煉瓦」といっても、1つの煉瓦が大きく、石という感じ。表面はつるつるではないが、ごつごつではなく、程よい。
この感じはどこかで見たことがある。石の雰囲気は、札幌の教会( 日本基督教団札幌教会 札幌市中央区北1条東1丁目:
重要文化財
http://www.city.sapporo.jp/shimin/bunkazai/bunkazai/syousai/s_christ.html
)に似ていた。これも、ヨーロッパの中世城風。
2階建てといっても、屋根裏がありそのバルコニーが多い(南面4箇所、東面1箇所)。
(中は見て無いので、屋根裏といってももっとしっかりしたものカモしれません)

<写真:煉瓦というより、石に見えるが>Sany0285

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年1月 3日 (水)

ヤビツ峠:菜の花台(2) 二重螺旋

Sany0216 何と菜の花台の展望台は、上り用と下り用の通路が別々で二重螺旋構造になっている。
(通路は安全のために柵があり、乗り越えられない。)
この二重螺旋の建物は、私の建築趣味をそそる。というのは、二重螺旋の建築は、「さざえ堂」と呼ばれ江戸時代はやったものだから。
有名なのは、去年JRのポスターにもなった会津さざえ堂(重要文化財)や、
http://www.eva.hi-ho.ne.jp/iimori/pages/home.html
弘前のさざえ堂がある。http://www.free-cm.com/cate/shop-2849-2.html
これ以外にも沢山紹介されている。http://www41.tok2.com/home/kanihei5/sazae.html

ところで、篠田真由美の「桜井京介の建築探偵シリーズ」の短編集「桜蘭」にも二重螺旋の塔は3編出てくる。
a.「塔の中の姫君」(ベトナム ハノイ)
b. 「井戸の中の悪魔」(イタリア オルヴィエートの井戸(「世界不思議発見」で放映された))
c. 「永遠を巡る螺旋」(フランス シャンボール城)
c.にはレオナルド・ダビンチ設計といわれている二重螺旋階段がある。
http://lazymiki2.exblog.jp/6046469/

どういう意図で、菜の花台展望台に、この「古典的」なさざえ堂の二重螺旋の構造が
採用されたのか「ミステリー」。Sany0219 <写真:右は、展望台の中。下から撮影。いかにも「さざえ」>

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月24日 (火)

生田の岡本太郎美術館

Sany0309_1 神奈川県川崎市の生田にある、岡本太郎美術館「岡本太郎の絵画」へ行った。<写真>樹霊(敷地内の池にある)

私は,岡本太郎について「万博の太陽の塔」を作った人、「芸術は爆発だ」といった人程度の認識しかないので、ここに岡本太郎美術館があるとは思わなかったし、川崎市高津在住とは知らなかった。
美術館を入るとすぐ暗い赤の通路。万博の太陽の塔の中を思い出す(古いね)。作品には、太陽の塔の後の作品であるカッパ
http://www.new-york-art.com/taro-sculpture-Non.htm
があったのが発見。「まるでカネゴン」かと思った。作品の「座る事を拒否する椅子」をはじめ幾つか椅子があったが、座れるところがうれしい。印象的なのは、展示のビデオのなかで、太郎が、職人的な技巧・様式化した”美”を真っ向から否定。なかなか言える言葉ではありません。ちょっとした文化人が言ったら完璧に袋叩になる。なにしろ「ものづくり」の日本ですから。でも、彫刻には質感がなくて、アニメっぽいな。
Sany0311
作品の数にしては入場料が高いが、隣には日本民家園もあるので、ぜひ行ってみてください。
http://www.new-york-art.com/Tarou-sakuhin.htmに一杯写真がある。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 5日 (木)

湘南国際村(5)ハウルの動く城、見つけ

Sany0258 湘南国際村にある地球環境戦略研究機関 http://www.iges.or.jp の建物は<写真>機能美は感じないが、ガラス、水平線、動きがある曲線、非伝統的、RC造と、モダニズム建築の特徴を持っている。3階建て(この辺は高層の建物がないのは規制されているから?)だが、上の階ほど床面積が広くなっている不安定な動きを演出している。第一印象は、ハウルの動く城。

モダニスム建築は、自然に囲われてこそ美しいが、湘南国際村は、森というより芝生や低木の薄い緑の山の上にあり、モダニズム建築の理想郷のひとつかもしれない。黒部と違い、車で気軽に行けるのもうれしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 3日 (火)

湘南国際村(4)坪庭

Sany0233 湘南国際村センターの通路や階段の脇のデッドスペース(といってもかなり広い)の随所が坪庭になっている。開放感はあるが、ガラスで囲われており、鑑賞のみ。すなわち、ここにベンチを置いて休憩するという楽しみ方は排除されている。このやり方は、広くない一般住宅では使えない手。

「旧林家住宅(3)パティオ」で、「日本の住宅に中庭(パティオ)を取り込むのは、魅力的だが、日照が悪く、風通しが悪く湿気がこもるはず」述べたが、この坪庭は人の出入りを排除することで通風と言う問題を不問(解決)にしているといえる。日照に関して言えば、公共施設で全体が大きいので問題になりません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 2日 (月)

湘南国際村(3)浅い池

和風RC造のレストランの前は池。といっても、深さ10cmくいらいの水を張っただけのスペース。鯉などはいない。中に飛び石がある。(湘南国際村(2)の写真を参照してください)。
Sany0272私が出入することがあるビル<写真>もこのタイプの池を採用している。流行っているのかな。実際は、池にはコケも着くし泥もたまるので、清掃も必要。たまに、メンテのために池を干しているのを見ることがあります。蚊が発生しないようにしたり、掃除など運用コストがかなりかかるはずですが、植栽にした場合をどちらが経済的でしょうか。

また、このタイプの池は歩行者が落ちる危険もあるので、注意を促すように三角コーンやコンクリのプランターでブロックしています。もともとのデザインを損なっているわけですが、危険性は設計段階で分かっていたはずで、建築家はどう考えていたのでしょう。設計者や、運用管理者にこの辺を意見を聞いてみたいところです。

もっとも、湘南国際村の場合は、明確で立ち入りできないようにして安全を確保しています。これも考え方ですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年10月 1日 (日)

湘南国際村(2)和風RC造

湘南国際村センターは、道路からの外目は普通のRC(鉄筋コンクリート)の建物だが、反対側は、池と坪庭を活用した和風。建物の端にあるレストランは窓の大きくとり、和風の屋根をつけてある<写真>
Sany0234こういう様式を何と呼ぶんでしょうか。モダニズム建築は、「RCや鉄骨造だが、直線や空間を生かした、伝統を否定した、機能的で国際的(グローバル)な美しさを追求したもの」だが、この例をはじめ、神社仏閣で建てられる和風RC造は、モダニズム建築に当てはまらない。こうしたRC建築は各国にもある。RC造に中国屋根を乗せた研究棟(中国・武漢大学)でも見たことがあるし、日本でも、九段会館
http://www.linkclub.or.jp/~hiro335/a_map/tokyo_49.html
や渡辺仁が設計した東京国立博物館(重要文化財)
http://www.tnm.jp/jp/guide/map/honkan.html
など、古くから帝冠様式というのがある。
RCはもともと自由に造型できるので”粘土”なので、モダニズムの他にもいろいろな表現ができてしまうのでしょう。

強いて言うなら、 ポストモダンの擬似伝統主義?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年9月27日 (水)

湘南国際村(1) 知ってますか

Sany0230湘南国際村へ研修で行ってきました。知っていますか?
バブル期(平成6年オープン)のころ神奈川県が音頭をとって開発した土地とその中に研修施設群です。神奈川県に住んでいますが、私は知りませんでした。
三浦半島、西も東も海が見える,緑に囲まれた山の中、私が泊った湘南国際村センターをはじめ<写真>各社・各団体の研修施設の建物が大きな間隔を空けてたくさん建てられています。建物も工夫をこらしているものも多かったので、少し感想等を書いてみます。

<写真: 曇って富士山は見えませんでしたが、逗子市街が見えます>
Sany0261 交通は逗子駅から路線バスで30分あまり。バスの間隔は30分から1時間。ハッキリいって不便です。 一般に、駅から遠く離れたバブル期の建物というと、使われずに赤字を垂れ流しという印象がありますが、私が泊まったときは、学生で一杯。行きのバスも立ちっぱなし。きっと黒字なのでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年9月25日 (月)

旧林家住宅(6) 様式美とポストモダン

旧林家住宅を見学記の最終回です。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

・造り
旧林家住宅の和室は、金唐紙だけでなく、檜(ヒノキ)、杉(スギ)、栗(クリ)、栃(トチ)、桂(カツラ)、ケヤキ、イチイをふんだんに使い、欄間には凝った彫刻が施され、砂壁も使われています。典型的な和室の様式美を感じます。

一方、現在の2x4やRC,鉄骨造の一般住宅では、木造軸組工法と違い、伝統的な様式美は、和室のクロス・床柱・床板や天井の化粧板の選択に痕跡を残しています。即ち、”構造体”は、構造壁や鉄骨で確保されているので、クロスや化粧板は伝統的な和室を醸し出す「飾り」で、「模造品」になっています。まさに、ポストモダン的な装飾といえます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年9月21日 (木)

旧林家住宅(5)洋室と和室の逆転

旧林家住宅には「となりのトトロ」に出てくるような洋館があります。今回は洋室と和室についてコメントします。

Sany0192_1・洋館
洋室は和室に”外付け”されている。洋室は別玄関<写真>があり、応接に使われていた。この部屋にも、金唐紙が利用されている。雰囲気は、この時代の洋館によくある造りだが、床や、腰壁は箱根の寄木細工で凝っている。<写真>

洋館で応接を造り日常生活は和室という間取りは、当時の指導層の邸宅から始まり、明治末から大正にはやったやり、昭和に「文化住宅」という様式となって広まった。これはアニメ映画「となりのトトロ」に出てくる「ぼろ屋」にも洋館があるが、この造りと同じ考え方。昭和30年代、山の手の私の実家の近所にもいくつか残っていたと記憶している。

Sany0181_1 現在の一般住宅は、洋室+和室という間取りになっていても、洋室(リビング等)が日常生活に使われ、和室が客間として使われている。旧林家住宅は、明治時代から現在にかけて「洋室と和室の役割が逆転」した証人の一人です。

一般論を書いてしまったが、旧林家住宅の特徴は、洋館の隣に茶室があり 何と、洋館のドアを開けると茶室の入り口になっています。まるで忍者屋敷のようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年9月14日 (木)

旧林家住宅(4) 階段の不思議

旧林家住宅で発見した階段の不思議について書くことにします。

・階段
階段は、主屋と離れに一つずつあり、2階の豪勢な上座敷・下座敷につづいている。この階段は、狭く急。階段というより梯子。手すりが無いので、登り降りは梯子より怖い。主屋の階段の上り口が、見えないように戸を閉めることができて、閉めると外からは「押入れ」のように見える。まるで、金沢の忍者寺のよう。
急で狭い階段は旧林家住宅に限ったことでなく、昔の家に共通。また、「押入れ式」階段も
京都の町屋をはじめ、各所に見られる。
西洋建築は階段をアクセントに二階に上っていくところだが、コンセプトがまったく違う。
この階段は、現在の日本の家からみても大きな違いのひとつではないだろうか。

では何故このような階段があるのだろう。
(1) 狭く急な階段の理由
a. 場所をとるから
階段は、場所をとるので、現在の家でも工夫したい場所。これは、理由のひとつではあるが、豪邸の場合は説得力が弱い。
b. 賊が押し入ったときの防戦のため
 新撰組の池田屋事件も階段が舞台でしたが、江戸時代以前は防戦は説得力がある。明治以降どの程度この必要があるかはわかりませんが。
(2) 階段が「押入れ式」の理由
a. 賊が押し入ったとき見つかりにくいから.(1)bとともに説得力はありますが、旧林家住宅場合、時代的な説得力は疑問です。
b. 冬、寒いから。暖気が2階に逃げ1階から寒くなる。
物理的には正しいと思いますが、当時どこまで配慮されたか不明。

ところで、現在、間取りを考えるときも、階段の配置は悩ましいところ。さすがに、危険なので階段の勾配はゆるくなっていますが。実際、階段についてどんな配慮されているのでしょうか。列記してみます。
(1) リビングや応接に直接階段を配置している
空間的に有利になるだけでなく、空間的に躍動感があるのでも見栄えがよい。
(2) 階段を廊下に配置、階段下を有効利用。これが一般的と思います。

ここで私の「階段の不思議」です。
(1)のリビングや応接に直接階段を配置した例は結構が多いと思いますが、冬寒くありませんか。暖房代が高くて不経済では。
(2) 「押入れ式」階段は、暖房の点ではよいかと思いますが、私は最近の例を知りません。

ご存知でしたら教えてください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年9月11日 (月)

旧林家住宅(3) パティオ

・パティオ
パティオは日本で沢山提案されていて、「採光・通風の確保」がメリットとうたわれ,「自然を感じる」、「開放的」、「理想」というセールストークが踊っています。
日本の住宅に関する私の大きな疑問のひとつはこのパティオ。中庭(パティオ)は、魅力的だが、日照が悪く、風通しが悪く湿気がこもるはず。従って、日本の一般住宅に中庭は不適当ではないかと思ってSany0162_2 います。この辺を昔の住宅ではどう考えているのでしょうか。

旧林家住宅は、北側の主屋の南側に中庭を隔てて離れを作っています。<写真:離れから中庭を通して主屋を見る>中庭にはツツジ、桜などが植えられており、季節を表現しています。

建築探偵 桜井京介の事件簿シリーズの作者 篠原真由美氏は「桜闇」で
「建築家は日本の気候のために、パティオがパティオとしての役を果たせないことに無頓着でなかったらしい。団欒の場所としては使いがたい湿っぽい中庭の代わりに...」と書いています。

先ずは、中庭不適説に1票。

ヨーロッパでは、都会の建物は外側を道路一杯に建てて中庭を確保。ここだけ別世界にしている造りが多々あります。道路に対して凹やL字になった小さな空間を持つものももあります。湿度の低い地方なら中庭が適当なのでしょう。

こういう視点で旧林家住宅をみると、主屋と離れは10.7mの間隔。10mと言えば、4m道路2本分+α。ちょっとした住宅地の道路を隔てた反対側よりも離れているわけで、通風や湿気は問題になっていません。

というわけで、私の疑問は、依然、未解決のままです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年9月10日 (日)

旧林家住宅(2) 茶の間と仏間

旧林家住宅について感想・プチ発見・疑問など書いてみたいと思います。

・茶の間
茶の間は日当たりの悪い北西側。その南の列に広い上座敷・下座敷・仏間がある。茶の場が”奥”になる間取りは、一寸前まで踏襲されてきたように思います。私の田舎の家のつくりも同じでした。なぜ、土間(台所)に近いとか、夏涼しいとかが理由なのかもしれませんが、茶の間の扱いが悪かったのか不思議な気もします。
現在のリビング=茶の間は広く日当たりの良い場所になっています。一般的に様式は”金持ち・支配”階級から広がっていくものですが、リビングについては、戦後の公団住宅による革命的な発想かもしれません。

・仏間
仏間は一部屋とってあり、南側で採光がよい場所にあります。括付けの仏壇は、豪華絢爛の彫刻が施されて、茶の間と対象的です。ただし、採光の良さはこの家特有で、そうでない家もあります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年9月 7日 (木)

旧林家住宅(1)

うなぎを食べたあと文化財を見学してきました。
http://whitebirch.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/no_ca14.html
旧林家住宅は、明治40年頃、製糸家の林国蔵が建設した(重要文化財)。岡谷市は蚕糸で日本の富を築いたといわれている。当時。フランスリヨンの蚕が病気で全滅した代用としてこの地位を築いた。日本のサクセスストーリですね。現在、蚕糸は商品相場なので、当時の富の象徴はあまり残っておらず、片倉館

http://whitebirch.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_29fe.html

とこれが有名との解説。さびしいいですね。半導体も相場商品といわれているが、富はどこに蓄積されたのでしょうか。

場所
東経138,2,40.666 緯度36,3,11.378(MAXPointEditorで取得しました)http://whitebirch.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_912a.html
JR岡谷駅から5分。普通の住宅地にある。

今の岡谷のエネルギーは不明。閑散とした立派な駅前です。見学にハガキ予約が必要とあったので、難しいかもとおもったが、予約が必要なのは10人以上の場合のみ。見学は私独り。一時間説明してもらった。ラッキーでした。

金唐紙とバサラ
Sany0168_1 この建物は金唐紙=金箔の壁紙(クロス)が張ってあるのが売り。金唐紙は、現在のクロスそれに相当する。この箔は錫がベースなのでいまでは硫化して黒くなっている。当時のように金ぴかだとバサラ(度を越した勢い)を感じますがなぜかそこまで復元されていません。 <写真は離れ2Fの座敷。壁一面に金唐紙が張ってあるが、変色してしまっている>

規模
他にページには書いていないようなので、規模を書いてみます。敷地813坪=2.7反=2700m^2(現在)。広いです。北側は、公道から細い私道?を抜けて主屋の玄関になります。  <写真>

間取り
主屋は、1F:上座敷(13畳)・下座敷(10畳)、仏間、茶の間・座敷・寄り付き・化粧間・玄関・台所・内玄関、2F:上座敷(21畳)・下屋敷(17.5畳)・女中部屋

離れ 中庭を挟んで 1F:上座敷・下座敷・内蔵・茶室・広間・応接室(洋室)・玄関ホール(洋室)、2Fも上座敷・下座敷(金唐紙)<写真>

これ以外、敷地内に蔵(味噌蔵、穀物蔵、外蔵)が3つ。すべて上座敷・下座敷が組になっているところがさすが「御殿」。

Sany0157次回、私の感想を書きます。

参考文献
シルクと金唐紙の館 旧イチヤマカ林家住宅 岡谷市教育委員会

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月28日 (月)

モダニズム建築(1)

鉄筋コンクリート・鉄・ガラスなど近代的な素材を生かした機能的な建築様式とされている。「従来の装飾」の代わりに、直線的を多用した「空間」を装飾として用いた。各国の伝統とは無縁で、国際的に通用する普遍性的な美しさがある。それ以前のレンガや木では表現できないところがミソ。
ル・コルビュジエのサヴォア邸(1931年)が典型といわれている。スロープ、ピロティ、屋上、横長の窓が特徴。空間だけでなく動きもポイント。これらは、「一枚の写真」ですべてを語れる、建築クラビア等、メディア受けするプレゼンの仕掛けでもある。

サボア邸の回りは芝生と林の緑に囲われているように,モダニスム建築は、自然に囲われてこそ美しい。黒部川第2発電所(1936年)もモダニズム建築と言われているが、背景の山々があってのもの。これが京浜工業地帯にあればただの工場。
東京都庭園博物館(旧朝香宮家邸)も、さすが内装はすごいが広大な庭園がなくビル街に並んでいれば、目立たないだろう。

赤・黄・青のタイルを適当にならべれば、遠目に灰色に見えるのと同じように, モダニスム建築だらけになった都会では競争力が失われるだけでなく、全体として醜悪と批判も多い。

参考資料(webにあるもののみ)

(http://ja.wikipedia.org/wiki/)
(http://www.arch.oita-u.ac.jp/a-kan/cg/savoye/savoye.htm)

(http://www2.tkc.pref.toyama.jp/contents/furusato/tvkouza/98sumai/t98-6.html)

(http://www.teien-art-museum.ne.jp/)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年8月27日 (日)

自分のために家を建てる人の建築論

自分が家を建てる番になると、如何に建築家や設計者など「建物を建てることで生計を立てている人」のための建築論が多いということが分かります。それなら思い切って、自分のために家を建てる人、つまり、発注者の立場から建築論をまとめてみるのはどうかということでボチボチはじめることにします。

発注者の立場とは、如何に資金を生かすかがテーマで、「どんな建物にしておけは、市場的に高い評価が維持でき、投資効率が高いか」ということでしょう。

建築論は、発注側の価値観・受注側の提案に反映され、最終的に「建物」という物理的な存在と建物代金になる。できた建物はコストを含めて入居者に評価され経済的な価値として発注者に還元される。もちろん、自宅の場合は、入居者=発注者です。したがって、建築論は、極めて即物的・経済的なものと言えます。

先ずはコンセプト先行型で、建築の哲学から、「モダニズムとポストモダン」あたりからはじめましょう。
(たまに脱線しますが、気にしないでください。クルマの話も続けるのでよろしく。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)